さて、世の中は連日の猛暑の話題や4年ぶりの制限なし開催となった祇園祭の話題で賑わっており、あまり注目されていないかもしれませんが、ビッグニュースがあります。それはタイトル通り、イギリスのTPP加盟です。
日本などが参加する環太平洋パートナーシップ協定〔環太平洋経済連携協定〕(TPP)の会合がニュージーランドで開かれ、イギリスの参加が正式に決定しました。TPP発足以来、初の新規加入で、太平洋を中心としたTPPの経済圏はヨーロッパにまで拡大しました。
TPPを簡単にいうと、太平洋を取り囲む国々でもっと自由に貿易をしようというもので、最終的には関税(貿易にかかる税金)をなくすことを目指しています。
これまでの加盟国は、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの11か国で、アメリカは当初参加予定でしたが、当時のトランプ大統領の方針で離脱しました。今回、これにイギリスが加わった形です。
イギリスは2020年1月にEUを離脱(ブレグジット)したのをきっかけにより広い世界に目を向けるグローバル・ブリテンの方針を打ち出しています。今回のイギリスの加入はその方向の1つだと言えます。