生徒たちにはよく「読書」の大切を説きます。
しかしながら,スマホ世代の生徒たちにとっては,「読書」に対しての具体的なイメージを持ちにくいのもまた現実です。そこで,高校入試に出題された小説をこのブログで紹介し,生徒たちが少しでも「読書」を身近に感じてもらえる機会としてもられば,と考えて記事をアップします。
さて、今回取り上げる本は,南木佳士(なぎ けいし)さんの『ダイヤモンドダスト』 です。出題は、2023年度愛光高です。
久しぶりの再読でした。本書に初めて出会ったのは、『代ゼミサテライン予備校』での講義、センター試験(今の大学入試共通テスト)に、本作品が出題されていて、それの解説講義でした。この話の続きが読みたくなって、購入したことを記憶しています。
今回の読後感は、「死」との向き合い方をすごく考えさせるものでした。前回にこの作品を読んで以降、両親の死を経験したことに大きく影響されています。
芥川賞受賞の表題作含む4編が収録されています。芥川賞受賞作ですが、決して難しい文体ではなく、中学生でも十分に読める1冊です。作品中でたくさんの人が亡くなりますので、メンタル弱い方は要注意です。中学生が、この本を読んで、いろいろなことに気づき、いろいろなことを考えてほしい1冊です。読み通した後に感じ、考えたことが君たちの財産となります。これからの冬休みにじっくりと読まれることをお薦めします。(タイトル写真は,『全国高校入試問題正解』ですが,今回取り上げた本は読了して投稿しています。)
立志館進学教室は、子ども達と共に学ぶという視点を大切にしていいます。