生徒たちにはよく「読書」の大切を説きます。
しかしながら,スマホ世代の生徒たちにとっては,「読書」に対しての具体的なイメージを持ちにくいのもまた現実です。そこで,高校入試に出題された小説をこのブログで紹介し,生徒たちが少しでも「読書」を身近に感じてもらえる機会としてもられば,と考えて記事をアップします。
さて、今回取り上げる本は,伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』 です。出題は、2021年度立命館高(後期)です。
小学生が主人公の短編集です。伊坂幸太郎さんは好きな作家の一人ですので、少々肩入れ気味の紹介となりますが、5編の短編がそれぞれに面白い一冊です。
教師の立場から読んでしまうストリーも多く、改めて子ども達との接し方を考えさせられました。たとえば、こちらは子ども達のことを理解しているつもりでは、実はそれは「決めつけ」になってしまっていて、子ども達の成長を阻害することになってはいないか。あるいは、子ども達のことを思って厳しく接していても、実はそれは子ども達を萎縮させてしまっていて、親身な指導とはほど遠いものにはなってはいないか、など。この一冊中で、理想とすべき教師像を考えました。
各短編の中で、いくつかの印象的な言葉に出会うことになります。その言葉が君たちの心にも響くことを願っております。ちゃんと前向きに生きていこうという元気をもらえる1冊です。オススメです!(タイトル写真は,『全国高校入試問題正解』ですが,今回取り上げた本は読了して投稿しています。)
立志館進学教室は、子ども達と共に学ぶという視点を大切にしていいます。