生徒たちにはよく「読書」の大切を説きます。
しかしながら,スマホ世代の生徒たちにとっては,「読書」に対しての具体的なイメージを持ちにくいのもまた現実です。そこで,高校入試に出題された小説をこのブログで紹介し,生徒たちが少しでも「読書」を身近に感じてもらえる機会としてもられば,と考えて記事をアップします。
さて、今回取り上げる本は,藤岡陽子さんの『満天のゴール』 です。出題は、2019年度洛南高です。
最初にお断りしておきますが、人生を考える機会を与えてもらえる良い本です。ただ、中学生が読むには内容が重くて、ちょっとツライかと思います。そういったヘビーな話も大丈夫!という方限定でオススメです。(書評には軽い感じで…というコメントも上がっていますが、最後まで読み進めるにはそれなりの覚悟が必要です。)
舞台は京都府丹後地方。最初は不倫&離婚という話から始まります。全く作品の知識がなく読み始めていましたので、途中で読むのがちょっとつらくなり、珍しく読書途中でGoogleで書評を検索。そこで、NHKでドラマ化されているという記事を見つけ、ドラマ化されるぐらいだからきっと良い話と思い、読み続けました。
最初にお伝えしたように、人生を考える機会を与えてもらえる良い本です。ネタバレになりますので、作品のテーマについてはご紹介致しませんが、このブログ担当者自身も数年前に読んでいれば、きっと途中で涙がとまらなくなり、違った意味で最後まで読み進めることが難しくなっていた物語だと思います。
この1冊から元気をもらえたというタイプの本ではありませんが、間違いなく君たちの心を広く豊かに、そしてちょっぴり大人にする1冊です。(タイトル写真は,『全国高校入試問題正解』ですが,今回取り上げた本は読了して投稿しています。)
立志館進学教室は、子ども達と共に学ぶという視点を大切にしていいます。