
生徒たちにはよく「読書」の大切を説きます。
しかしながら,スマホ世代の生徒たちにとっては,「読書」に対しての具体的なイメージを持ちにくいのもまた現実です。そこで,高校入試に出題された小説をこのブログで紹介し,生徒たちが少しでも「読書」を身近に感じてもらえる機会としてもられば,と考えて記事をアップします。
さて、今回取り上げる本は,濱野 京子(はまのきょうこ)さんの『シタマチ・レイクサイド・ロード』 です。出題は、2024年度茨城県です。
高校の文芸部に所属する女子高生を主人公としたお話です。ストリーの中で、心に響く言葉、心に刺さる言葉とたくさん出会います。物語は主人公の文芸部内での立ち位置について、主人公が悩む姿が描かれていくのですが、そのストーリー性よりも、手からこぼれ落ちるように出会う美しい言葉に心が引かれて読み進めました。
実は、『全国高校入試問題正解』で出典だけを確認し、タイトルのみで購入致しておりましたので、『シタマチ・レイクサイド・ロード』というタイトルから、自転車で湖周りを走る話かと勝手に想像しておりました。読み始めてみて、高校の文芸部の話、読書好きの女子高生の話でしたので、正直意外な感じでした。
高校の文芸部での主人公の活動を通して、何に熱中するのか、熱中するものが見つけられるのか、などの視点もあり、また、ラブストーリーの要素もあって、楽しく読むことができました。中学生にとっては数年先のある意味等身大で読める一冊だと思います。(タイトル写真は,『全国高校入試問題正解』ですが,今回取り上げた本は読了して投稿しています。)
立志館進学教室は、子ども達と共に学ぶという視点を大切にしていいます。